京都モダン建築祭2025:京都工芸繊維大学和楽庵篇。
2022年に始まった「京都モダン建築祭」。今年もあちこち見学した、その一部を。本日は「京都工芸繊維大学和楽庵」篇。最初は「兎」の画像から。
次が、(同大の前身)京都高等工藝学校教授・武田五一の設計した和楽庵洋館部分。北向きの玄関右上の出っ張った部分の切妻壁には松がデザインされてます。壁板は、ナグリ板。釿(ちょうな)等で板の表面の削り痕を残す加工技術ですが…。綺麗に揃い過ぎてるなぁと思ったら、3Dスキャンルーターで切削したようです。上の画像は、入ってすぐ右の応接室。外が見える窓の右はステンドグラス。デザインは、桜に蝶で和風の佇まい。次は隣は食堂とその奥の小部屋。次は、食堂の床のマーク。単なるマークなのか、意味があるのか不明。食堂の奥の小部屋がこちら。食堂の上部には三十六詩仙の板絵。元々、和楽庵は実業家・稲畑勝太郎邸。小部屋の下部に龍らしき不思議な彫刻。1916(大正5)年、南禅寺の敷地には小川治兵衛作の和風庭園と和館が存在。武田のテーマは、既存の建物と洋風生活が可能な洋館(稲畑夫妻の希望)の融合。で、次は2階への階段の手すり部分。ここに最初の画像の兎が跳ねてます。2階は壁等が取り払われ、かなり変化。教育研究行事に活用されているとか。上の画像右上の旧・
寝室部分の欄間に「壽」の透かし文字。ということで、次は西側から見た外観。基調は木軸を現したハーフティンバー。上の画像中央のガラリ付きの鎧戸能重が「壽」。和瓦の屋根下には鳳凰。2階壁面には社寺建築の古材を転用した蟇股(一部再現あり)。和洋中の折衷!次は、南側からの外観。ベランダは1939(昭和14)年に清水組が増築。現・ 清水建設株式会社ですが、この時、内装も大改修されたとか。色々と改変のある和楽庵ですが、武田吾一が見守ります。最後に再び、鳳凰。和楽庵は、2021年春、京都工芸繊維大学創設120周年他の記念事業で移築再生されたもの。旧・稲畑邸跡は現・何有荘(かいうそう)。次はオマケ。京都生まれの稲畑勝太郎は、フランスで染色・化学を学び、日本で初めてシネマトグラフの輸入&映画を興行。上の画像は、関西日仏学館 京都にある銅像。
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