祇園祭後祭山鉾巡行②鈴鹿山・南観音山・浄妙山・八幡山篇。
後祭山鉾巡行第2弾は、山3番の鈴鹿山。能「鈴鹿山」に基づく、伊勢国鈴鹿山で道行く人々を苦しめた悪鬼を退治したという鈴鹿権現=瀬織津姫命の画像から。
金烏帽子を被り神面を着け、左手に大長刀、右手に扇を持つ女人の姿です。前掛は駱駝の図(「黄砂の道」)、胴掛は「桜図」綴織で、共に今井俊満氏原画。山の松には、50枚ほどの鳥居・松・木立と宝珠を描いた絵馬が。巡行後、盗難除けとして町内の皆様に配られるそうです。胴掛は「紅葉図」綴織(今井氏原画)、見送は染彩「ハワイの蘭花」(皆川月華・作)。で、上の画像は籤取らずの南観音山。今年は巡行順6番目。松には白い鳩。次は、音頭取りさんが4人なので辻回し中の画像。ご神体は見えませんが、楊柳観音と善財童子。辻回しが終わり、河原町通へ。今年は古い懸装品で巡行。山の4隅には菊竹梅蘭の木彫薬玉、柳の大枝も。上の画像は四条寺町近辺。そして、山4番の浄妙山(じょうみょうやま)。宇治川の合戦(1180=治承4年)時の先陣争いに由来する山。次は反対側から。一来(いちらい)法師が、三井寺の僧兵・筒井浄妙の頭上を飛び越える場面。左右の胴掛は「柳橋水車図」(長谷川等伯原画)、前掛は「桜図」長谷川久蔵原画)。一来法師は「悪しゅう候、御免あれ」と言って一番乗り!…次は山5番の八幡山。行者橋は、「はちまんやま」と聞くと京王線を思い出しますが(笑)。町内に祀られている八幡宮を山の上に勧請した山です。次は昨年の画像。前掛・胴掛も違いますね。見送は日輪双鳳人物文様の綴錦のようです。ビニールで鳥居の上の鳩もはっきりとは見えず、残念でした。
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