祇園祭前祭山鉾巡行⑥木賊山・郭巨山・占出山・放下鉾篇。
祇園祭前祭山鉾巡行第6弾は、山11番の木賊山(とくさやま)。
芦刈山同様、謡曲の「木賊」に由来する山ですが、共に老翁がご神体。老翁は、我が子を人に攫われ、信濃・伏屋の里で1人木賊を刈っています。結局、子供と再会はするのですが、鎌を手に悲し気。。懸装品がどれも複雑。行者橋、木賊が好きで育てたいほどです(笑)。で、山12番は郭巨山。郭巨山は舁き山(かきやま)ですが、屋根があり遠くからでもすぐ分かります。貧しい郭巨は母子を養えず、子供を山中に埋めようとします。すると、土中から黄金の釜を掘り当てるという中国の史話・二十四孝の話です。孟宗山・郭巨山共にそれで良いのか!と思う点も(笑)。次は山13番占出山。神功皇后の新羅遠征時、肥前松浦で鮎を釣り戦勝の兆とした説話に由来する山。赤くカーブするのが釣り竿。前掛・左右の胴掛は日本三景。次は神功皇后。手には鮎。ご神体が女性なので、真松は男松(黒松)。水引は三十六歌仙図の刺繍。見送は花鳥龍文様の綴錦。で、籤取らずの放下鉾(ほうかほこ)。真木の榊が独特の楕円形。次は稚児人形の「三光丸」。鉾頭の日・月・星に由来。
次の画像には写ってませんが、鉾名は真木の天王座に放下僧像を祀るため。稚児人形は関節が動くので、人形方が稚児舞を演じさせます。見送は、とても印象的な皆川泰蔵・作の蝋染「バグダッド」。ということで、残るは、ともに籤取らずの岩戸山・船鉾です。
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