木の花桜他＠大本天恩郷(丹波亀山城址)：京都桜情報2021㉑・３月２７日。

奈良の桜の後は亀岡市の桜を。まずは、原木が宗教法人｢大本：おおもと｣天恩郷内に自生し、現在、同地の花明山植物園に３本あるコノハナザクラ(木の花桜)を。ちなみに、｢大本｣は１８９２(明治２５)に現在の綾部市で、神が憑依した出口なおを開祖とする宗教団体です。

で、亀岡と言えば、明智光秀！…ＪR亀岡駅から真っ直ぐ歩いて行くと、以前にもご紹介しましたが(こちらをご参照下さい)南郷池のほとりに明智光秀像が。

雑水川(ぞうずがわ)の一部でもある南郷池は、かつての丹波亀山城の内堀ですが、それに沿って進むと染井吉野の並木が続きます。

染井吉野は東京が本場＆主流の桜ですので、花の大写しは少なめにしてきたのですが、ここで１枚。

続いては、同じ桜並木を花明山植物園の中の島から撮った画像。

｢大本｣は、出口なおの５女・すみの婿で養子となった王仁三郎(おにさぶろう：聖祖・２大教祖の１人)となおが勢力を拡大しますが、丹波亀山城址は天恩郷(亀岡宣教センター・本部)と称されています。

＊上の画像は｢大本｣のパンフレットから。
次の画像はみろく会館から神教殿を撮影したものですが、ここに山桜が。

次は花の大写し。

そして、様々な草花や樹木が植えられている花明山植物園に木の花桜が。駒札に由来が記されています。

１９５３(昭和２８)年に山桜の新種と確認され、[大本｣３代教主・出口直日(なおひ・王仁三郎とすみの長女)が命名した木の花桜は、淡紅色で多数の花弁がつく菊桜ですね

花明山植物園の３本の木の花桜は全国唯一の貴重な品種とされたのですが、その後、１９９４(平成６)年に三重県員弁郡東員町(いなべぐん とういんちょう)でも発見されたとか(東員八重山桜)。

この日説明して下さった案内の方は｢員弁には４本もあるんです！｣と悔しそうでした。上の画像は別の木の花桜ですが、花が下向きに咲きますね。

｢大本｣天恩郷内には山桜が多かったのですが、染井吉野も少々、さらに大島桜と思しき桜も数本ありました。続けて２枚。

花明山植物園にはイヌザクラ(犬桜)やシウリザクラといった珍しい桜の木もあったのですが、花が咲いて無く残念でした。最後にもう１度、しつこく木の花桜を。

ＮＥＴで確認すると、犬桜やシウリザクラはとても桜には見えない花の形で、いつか観てみたいと思いました。