東寺の“お砂踏み”で、チョッとだけ四国のお遍路さん気分に…。
行者橋は高等学校を卒業するまで、愛媛県今治市という片田舎で過ごしたのですが、繁華街では無いもののまずまず街中と言って良い場所に住んでいました。で、幼い頃からお遍路さんには馴染みが深かったのですが、それは近くに「別宮山南光坊:べっくさん なんこうぼう」という札所があったからです。
毎月21日は東寺で弘法市が開かれますが、同時に食堂(じきどう:観音堂とも)で、四国八十八箇所霊場巡礼を再現した“お砂踏み”が行われます。“立体曼荼羅”で有名な講堂の裏手(北側)が、食堂です。弘法市に出店している業者さんの車とテントが並んでいますが、普段は比較的ひっそりとしています。で、こちらが“お砂踏み”の入り口。志納金(入場料)と納め札の代金を払って100枚セットになったお札をいただきます。食堂は南面していますので、時計回りに西・北(裏手)・東という順番に回ります。霊場は阿波・土佐・伊予・讃岐の順に続くのですが、最初は弘法大師・空海像です。そして、四国八十八ヶ所霊場各札所の「お砂」を札所と見立てて、それを踏みながら順番にお参りしていきます。こうすると、実際に各霊場を遍路をしたことと同じご利益があるとされます。要するに、様々な理由でお遍路さんとして四国八十八箇所の霊場を巡ることのできない人々のために用意されたもので、江戸時代になって盛んになったようです。霊場は、阿波からスタートして時計回りに土佐・伊予・讃岐と続きます。上の画像は、北側(裏手)の画像。画像右端奥が修復中の御影堂(みえいどう:大師堂とも)です。こちらが、入り口でいただく納め札。“お砂踏み”は霊場88箇所の他、弘法大師像(最初)と奥の院(最後)を加えて計90の「お砂」を踏み、札を収めます。1箇所にお賽銭を10円ずつ入れても900円かかる訳で、志納金と納め札代を含めると、ざっと2000円。行者橋のように不信心なものは兎も角、多くの善男善女が毎月お参りされている訳です。ということで、突然、郷土愛に目覚めた(笑)行者橋の故郷・今治市の霊場を以下に続けます。上の画像のように、全部で6箇所あるのですが、まずは「54番 近見山延命寺(ちかみさん えんめいじ) 本尊:不動明王」。行者橋、迂闊にも核お寺の本尊が違うことを全く意識していませんでした。近見山(ちかみやま)という来島海峡を見下ろせる山は、小学校時代の遠足場所でした。続いて、行者橋が子供の頃に良く遊んだ「55番 別宮山南光坊(べっくさん なんこうぼう) 本尊:大通智勝如来:だいつうちしょうにょらい」。歩いて5分でしたからね。この如来は、かなり珍しいと思います。お釈迦様の前世でのお父さんで師匠でもあるとされる如来です。次は、「56番 金輪山泰山寺(きんりんざん たいさんじ) 本尊:地蔵菩薩」。泰山寺は高校の近くの高台にあって見晴らしが良いので、何度かデートの場所になりました(笑)。そして、次は「57番 府頭山栄福寺(ふとうさん えいふくじ) 本尊:阿弥陀如来」。<このお寺には行った記憶がありません。そんなことは無いと思うのですが…。続いては「58番 作礼山仙遊寺(されいさん せんゆうじ) 本尊:千手観世音菩薩」。お寺の正式な名前ではなく“されいさん”としか呼んだことがありません(笑)。 そして、今治市では最後の「59番 金光山国分寺(こんこうざん こくぶんじ) 本尊:薬師如来」。奈良時代に全国に建立された国分寺の1つです。現在のお寺がある所は、元々、伊予国府があった場所で、本来は少し東にあったはずと、大学時代に訪れた時に現地で聞きました。ということで、次は東側の画像。霊場の最後はこちらの高野山奥の院。お札が余りますので、多くの方が置いて帰りますが、もちろん、持ち帰ってもOK。なお、お参りする時は名前等は略すのが普通です。実際のお遍路さんの巡礼でも、最後は高野山ですね。なお、“お砂踏み”は結構あちこちのお寺で実施されています。画像の最後は東側から五重塔を眺めたものを。ということで、にわか信者の行者橋の“お砂踏み”も終了。ただし、弘法大師・空海は最も興味深く好きなお坊さんです。女房のお墓にも、わざわざ“空“と“海”を入れたくらいですので(笑)。
毎月21日は東寺で弘法市が開かれますが、同時に食堂(じきどう:観音堂とも)で、四国八十八箇所霊場巡礼を再現した“お砂踏み”が行われます。“立体曼荼羅”で有名な講堂の裏手(北側)が、食堂です。弘法市に出店している業者さんの車とテントが並んでいますが、普段は比較的ひっそりとしています。で、こちらが“お砂踏み”の入り口。志納金(入場料)と納め札の代金を払って100枚セットになったお札をいただきます。食堂は南面していますので、時計回りに西・北(裏手)・東という順番に回ります。霊場は阿波・土佐・伊予・讃岐の順に続くのですが、最初は弘法大師・空海像です。そして、四国八十八ヶ所霊場各札所の「お砂」を札所と見立てて、それを踏みながら順番にお参りしていきます。こうすると、実際に各霊場を遍路をしたことと同じご利益があるとされます。要するに、様々な理由でお遍路さんとして四国八十八箇所の霊場を巡ることのできない人々のために用意されたもので、江戸時代になって盛んになったようです。霊場は、阿波からスタートして時計回りに土佐・伊予・讃岐と続きます。上の画像は、北側(裏手)の画像。画像右端奥が修復中の御影堂(みえいどう:大師堂とも)です。こちらが、入り口でいただく納め札。“お砂踏み”は霊場88箇所の他、弘法大師像(最初)と奥の院(最後)を加えて計90の「お砂」を踏み、札を収めます。1箇所にお賽銭を10円ずつ入れても900円かかる訳で、志納金と納め札代を含めると、ざっと2000円。行者橋のように不信心なものは兎も角、多くの善男善女が毎月お参りされている訳です。ということで、突然、郷土愛に目覚めた(笑)行者橋の故郷・今治市の霊場を以下に続けます。上の画像のように、全部で6箇所あるのですが、まずは「54番 近見山延命寺(ちかみさん えんめいじ) 本尊:不動明王」。行者橋、迂闊にも核お寺の本尊が違うことを全く意識していませんでした。近見山(ちかみやま)という来島海峡を見下ろせる山は、小学校時代の遠足場所でした。続いて、行者橋が子供の頃に良く遊んだ「55番 別宮山南光坊(べっくさん なんこうぼう) 本尊:大通智勝如来:だいつうちしょうにょらい」。歩いて5分でしたからね。この如来は、かなり珍しいと思います。お釈迦様の前世でのお父さんで師匠でもあるとされる如来です。次は、「56番 金輪山泰山寺(きんりんざん たいさんじ) 本尊:地蔵菩薩」。泰山寺は高校の近くの高台にあって見晴らしが良いので、何度かデートの場所になりました(笑)。そして、次は「57番 府頭山栄福寺(ふとうさん えいふくじ) 本尊:阿弥陀如来」。<このお寺には行った記憶がありません。そんなことは無いと思うのですが…。続いては「58番 作礼山仙遊寺(されいさん せんゆうじ) 本尊:千手観世音菩薩」。お寺の正式な名前ではなく“されいさん”としか呼んだことがありません(笑)。 そして、今治市では最後の「59番 金光山国分寺(こんこうざん こくぶんじ) 本尊:薬師如来」。奈良時代に全国に建立された国分寺の1つです。現在のお寺がある所は、元々、伊予国府があった場所で、本来は少し東にあったはずと、大学時代に訪れた時に現地で聞きました。ということで、次は東側の画像。霊場の最後はこちらの高野山奥の院。お札が余りますので、多くの方が置いて帰りますが、もちろん、持ち帰ってもOK。なお、お参りする時は名前等は略すのが普通です。実際のお遍路さんの巡礼でも、最後は高野山ですね。なお、“お砂踏み”は結構あちこちのお寺で実施されています。画像の最後は東側から五重塔を眺めたものを。ということで、にわか信者の行者橋の“お砂踏み”も終了。ただし、弘法大師・空海は最も興味深く好きなお坊さんです。女房のお墓にも、わざわざ“空“と“海”を入れたくらいですので(笑)。
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