爽やかな秋空のもと、大阪平成中村座の昼席を観てまいりました。

5年ぶりに大阪平成中村座(以下、中村座)が開催されるというので、ポロニア学園(仮名)の卒業生の保護者で、中村勘九郎&七之助兄弟のマネジメントをしていらっしゃる方にお願いして席を取っていただき、大阪城西の丸庭園にGO!最初は大阪城(画面右)を背景にした中村座の画像を。
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西の丸公園の中をズンズン歩いていくと、中村座の舞台奥からの光景が最初に目に入ってきます。最初の画像が表側だとすると、こちらは裏側ですね。装置や大道具の関係で、こちらの方が高くなっています。
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真後ろに立つと、舞台の大道具類を移動中。中村座はお芝居の中でホリゾントが開いて、外の大阪城が見えるという演出をするので有名です。
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ですが、今回の席は特殊な場所なので、その演出を楽しむのは無理だろうなぁと思いつつ(笑)、大道具(“江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし”用でした)をパチリ!
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で、次は11時の開場時刻直後の入り口の画像です。画面には写っていませんが、イヤホンガイドや中村座GOODS等を販売するブースが続いています。
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真正面には、中村屋の定紋“角切銀杏”がくっきりと。左右に描かれた演目は、右から“女暫:女しばらく”・“三升猿曲舞:しかくばしらさるのくせまい”・“江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし”(以上、昼の部)、 “平家女護島 俊寛”・“盲目物語”(以上、夜の部)です。
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で、公演中の画像は撮影不可ですので、場内の様子を。こちらが、2階から舞台を眺めた画像。他の劇場では“黒・萌葱・柿色”の定式幕ですが、平成中村座ではSTART以来、江戸時代のオリジナルの“黒・白・柿色”ですね。
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行者橋が、今回、取っていただいた席は“桜席”といって、舞台の袖の上にあります。上の画像でいうと、左側上の提灯列の奥、定式幕の白部分の奥になります。次はその桜席から入り口側を見た画像で、2階奥は“お大尽席(4席)”。
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桜席から開幕前の舞台を見下ろすと、こんな画像になります。右が定式幕。桜席からだと、今回の“女暫”で中村橋之助(蒲冠者範頼)の鬘を着け終わるのが開幕ギリギリ!…といった様子等が見られてとても面白かったです。無論、中村七之助(巴御前)の 色っぽさを保ちながら、にらみを効かせる演技を間近に観ることができ、大満足。
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読み方が難しい“三升猿曲舞:しかくばしらさるのくせまい”は豊臣秀吉がモデルとか。中村勘九郎(此下兵吉)の軽妙な舞と花槍を使った立ち回りに見ごたえがありました。この最後の場面でホリゾントが開いたのですが、残念ながら、桜席からはその様子が見られないのです!
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大阪城のこの面だったのですが…。勘九郎は、舞台の上から大阪城天守閣のお客様に手を振ってました。

さて、次はパネルで展示されていた、ありし日の18代目中村勘三郎の画像を。まずは、“隅田川続俤 法界坊:すみだがわごにちのおもかげ ほうかいぼう”の法界坊。
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続いては、“夏祭浪花鑑:なつまつりなにわかがみ”の団七九郎兵衛。両演目とも、2002年(扇町公園)&2010年(西の丸庭園)の中村屋で演じられました。
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おっと、“江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし”の感想を忘れていました。元々は歌舞伎では無く、1961(昭和36)年に森繁久弥・山田五十鈴・17代目中村勘三郎・三木のり平で初演されたコメディですね。従って、中村屋に縁の深い演目ですが、しっかり笑わせていただきました。最後は、この画像。
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現・勘九郎が19代目勘三郎で、七之助が8代目中村芝翫(しかん)で、七緒八が5代目勘九郎で、哲之が3代目七之助で、なぁーんていうキャストで大阪平成中村座を観ることができると嬉しいのですが(笑)。

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