最近観た映画から-№03:2010.05.06-2010.06.22
GW明けから1ト月半経過したので、結構な数の映画を観ました。公開後の映画も多かったので、邦画の中からいくつかの作品を観た順に簡単にコメント。
『Flowers-フラワーズ-』…日本の女性の生き方を時代ごとに描いていて、行者橋のような年齢の者には懐かしさもあり、面白い部分もあったのですが、スポンサーの関係でしょうか、途中で意味無く“椿”のショットが出てきたりして、若干あざとさも感じました。試写室で同時に見ていた人の中には、「時系列が入り乱れるので、混乱した」という発言もありました。行者橋は、画面の色調や背景の様子から混乱はしませんでしたが。
『告白』…原作を読んだ時にも後味の悪さを感じたのですが、映画も同様でした。ただし、原作をうまく映像化したとは思います。その意味では今年を代表する作品の1つになるでしょう。後日、映倫の1パートである年少者映画審議会の時、映倫本体に“R15+”の映画に中学生が出演しても良いのか、また(中学生の)出演者は自分の出ている映画を見ても良いのかという質問が、中学生と思しき人からあったことが紹介され、ひとしきり話題になりました。皆様はどうお考えになりますか。
『アウトレイジ』…北野武映画は賞をもらってもHITしないということで、得意のヤクザを描いてHITさせるぞ!の意気込みで作った(と監督自身がどこかで発言していました)作品。“R15+”にふさわしい(笑)暴力シーンが満載なのですが、ここまで描くか、と思わず拍手物の1本。平日の朝1番に観たのですが、それなりに多くの観客がありましたので、北野監督の次の作品も製作できるでしょう。期待しています。
『BECK』…展開的には青春音楽映画の王道を描いているのですが、堤幸彦監督がある意味とてもトリッキーな音楽映画を作りました!という印象です。配給会社の要請でネタばれにならないようご注意下さいと言われているので、細かなことを紹介できないのでチョッと残念です…。9月4日公開ですが、公開後どういう評価が出るか楽しみです。
『パーマネント野ばら』…西原理恵子原作ですが、これは公開前に紹介できなかったのが残念に思うくらい心にしみた作品でした。主演の菅野美穂が実に良い演技で、日本アカデミー賞の主演女優賞に1票!夏木マリ・小池栄子・江口洋介他の脇もGOOD。
ということで、今回のお薦め『必死剣鳥刺し』を。*画像は(C)2010「必死剣鳥刺し」製作委員会
藤沢周平原作の海坂藩物。主人公・兼見三左ェ門(豊川悦史)は藩主の愛妾が藩政を左右しているのに憤り、愛妾を城内で刺し殺しながら、その剣の腕を見込まれてか、何故か1年の閉門で許され、さらに藩主の側近の一人に取り立てられるという状況に。こうなると、絶対ウラがあると思わずにはいられませんが、その後、藩主を守るために剣の名手“別家”との決闘に臨まざるを得なくなるというSTORY。ラストの斬り合いのシーンは凄絶。主人公を見守る姪の池脇千鶴、主人公と対する“別家”・吉川晃司、そしてこの映画のキーマン・中老の岸部一徳、それぞれに魅力的です。原作の力もあり、安心して観られます。
◆『必死剣鳥刺し』(2010年・日本映画・114分・監督:平山秀幸・配給:東映・2010.07.10公開)
もう1本、洋画の『セラフィーヌの庭』もあるのですが、公開が少し先なので、またいずれかの機会に。
★2010.05.06‐2010.06.22に観た映画一覧★
『アリス・イン・ワンダーランド(2D・字幕版)』(2010.05.06:MOVIX京都・これが54本目!)
『オーケストラ!』(2010.05.07:MOVIX京都)
『タイタンの戦い(2D・字幕版)』(2010.05.08:MOVIX京都)
『矢島美容室 THE MOVIE~夢をつかまネバダ~』(2010.05.11:MOVIX京都)
『ウルフマン』(2010.05.11:MOVIX京都)
『17歳の肖像』(2010.05.12:TOHOシネマズ二条)
『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(2010.05.12:TOHOシネマズ二条)
『プレシャス』(2010.05.13:TOHOシネマズ二条)
『運命のボタン』(2010.05.13:TOHOシネマズ二条)
『パリより愛をこめて』(2010.05.17:MOVIX京都)
『グリーン・ゾーン』(2010.05.17:MOVIX京都)
『Flowers-フラワーズ-』(2010.05.20:東宝本社試写室)
『告白』(2010.05.20:東宝本社試写室)
『必死剣鳥刺し』(2010.05.21:東映本社試写室)
『ガールフレンド・エクスペリエンス』(2010.05.25:美学校試写室)
『ローラーガールズ・ダイアリー』(2010.05.25:TOHOシネマズシャンテ)
『プリンス・オブ・ペルシャ~時間の砂~』(2010.05.31:MOVIX京都・これが70本目!)
『ヒーローショー』(2010.06.02:MOVIX京都)
『京都太秦物語』(2010.06.02:MOVIX京都)
『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』(2010.06.08:MOVIX京都)
『セックス・アンド・ザ・シティ2』(2010.06.08:MOVIX京都)
『名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)』(2010.06.09:TOHOシネマズ二条)
『マイ・ブラザー』(2010.06.09:TOHOシネマズ二条)
『按針 イングリッシュサムライ』(2010.06.10:T・ジョイ京都)
『シーサイドモーテル』(2010.06.12:MOVIX京都)
『アウトレイジ』(2010.06.15:丸の内ルーブル)
『BECK』(2010.06.15:松竹本社試写室・これが80本目!)
『セラフィーヌの庭』(2010.06.16:松竹本社試写室)
『牛の鈴音』(2010.06.17:下高井戸シネマ)
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(2010.06.17:下高井戸シネマ)
『ペルシャ猫を誰も知らない』(2010.06.18:松竹本社試写室)
『パーマネント野ばら』(2010.06.21:MOVIX京都)
『アイアンマン2』(2010.06.21:MOVIX京都)
『ラスト・ソング』(2010.06.22:MOVIX京都)
『Flowers-フラワーズ-』…日本の女性の生き方を時代ごとに描いていて、行者橋のような年齢の者には懐かしさもあり、面白い部分もあったのですが、スポンサーの関係でしょうか、途中で意味無く“椿”のショットが出てきたりして、若干あざとさも感じました。試写室で同時に見ていた人の中には、「時系列が入り乱れるので、混乱した」という発言もありました。行者橋は、画面の色調や背景の様子から混乱はしませんでしたが。
『告白』…原作を読んだ時にも後味の悪さを感じたのですが、映画も同様でした。ただし、原作をうまく映像化したとは思います。その意味では今年を代表する作品の1つになるでしょう。後日、映倫の1パートである年少者映画審議会の時、映倫本体に“R15+”の映画に中学生が出演しても良いのか、また(中学生の)出演者は自分の出ている映画を見ても良いのかという質問が、中学生と思しき人からあったことが紹介され、ひとしきり話題になりました。皆様はどうお考えになりますか。
『アウトレイジ』…北野武映画は賞をもらってもHITしないということで、得意のヤクザを描いてHITさせるぞ!の意気込みで作った(と監督自身がどこかで発言していました)作品。“R15+”にふさわしい(笑)暴力シーンが満載なのですが、ここまで描くか、と思わず拍手物の1本。平日の朝1番に観たのですが、それなりに多くの観客がありましたので、北野監督の次の作品も製作できるでしょう。期待しています。
『BECK』…展開的には青春音楽映画の王道を描いているのですが、堤幸彦監督がある意味とてもトリッキーな音楽映画を作りました!という印象です。配給会社の要請でネタばれにならないようご注意下さいと言われているので、細かなことを紹介できないのでチョッと残念です…。9月4日公開ですが、公開後どういう評価が出るか楽しみです。
『パーマネント野ばら』…西原理恵子原作ですが、これは公開前に紹介できなかったのが残念に思うくらい心にしみた作品でした。主演の菅野美穂が実に良い演技で、日本アカデミー賞の主演女優賞に1票!夏木マリ・小池栄子・江口洋介他の脇もGOOD。
ということで、今回のお薦め『必死剣鳥刺し』を。*画像は(C)2010「必死剣鳥刺し」製作委員会
藤沢周平原作の海坂藩物。主人公・兼見三左ェ門(豊川悦史)は藩主の愛妾が藩政を左右しているのに憤り、愛妾を城内で刺し殺しながら、その剣の腕を見込まれてか、何故か1年の閉門で許され、さらに藩主の側近の一人に取り立てられるという状況に。こうなると、絶対ウラがあると思わずにはいられませんが、その後、藩主を守るために剣の名手“別家”との決闘に臨まざるを得なくなるというSTORY。ラストの斬り合いのシーンは凄絶。主人公を見守る姪の池脇千鶴、主人公と対する“別家”・吉川晃司、そしてこの映画のキーマン・中老の岸部一徳、それぞれに魅力的です。原作の力もあり、安心して観られます。
◆『必死剣鳥刺し』(2010年・日本映画・114分・監督:平山秀幸・配給:東映・2010.07.10公開)
もう1本、洋画の『セラフィーヌの庭』もあるのですが、公開が少し先なので、またいずれかの機会に。
★2010.05.06‐2010.06.22に観た映画一覧★
『アリス・イン・ワンダーランド(2D・字幕版)』(2010.05.06:MOVIX京都・これが54本目!)
『オーケストラ!』(2010.05.07:MOVIX京都)
『タイタンの戦い(2D・字幕版)』(2010.05.08:MOVIX京都)
『矢島美容室 THE MOVIE~夢をつかまネバダ~』(2010.05.11:MOVIX京都)
『ウルフマン』(2010.05.11:MOVIX京都)
『17歳の肖像』(2010.05.12:TOHOシネマズ二条)
『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(2010.05.12:TOHOシネマズ二条)
『プレシャス』(2010.05.13:TOHOシネマズ二条)
『運命のボタン』(2010.05.13:TOHOシネマズ二条)
『パリより愛をこめて』(2010.05.17:MOVIX京都)
『グリーン・ゾーン』(2010.05.17:MOVIX京都)
『Flowers-フラワーズ-』(2010.05.20:東宝本社試写室)
『告白』(2010.05.20:東宝本社試写室)
『必死剣鳥刺し』(2010.05.21:東映本社試写室)
『ガールフレンド・エクスペリエンス』(2010.05.25:美学校試写室)
『ローラーガールズ・ダイアリー』(2010.05.25:TOHOシネマズシャンテ)
『プリンス・オブ・ペルシャ~時間の砂~』(2010.05.31:MOVIX京都・これが70本目!)
『ヒーローショー』(2010.06.02:MOVIX京都)
『京都太秦物語』(2010.06.02:MOVIX京都)
『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』(2010.06.08:MOVIX京都)
『セックス・アンド・ザ・シティ2』(2010.06.08:MOVIX京都)
『名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)』(2010.06.09:TOHOシネマズ二条)
『マイ・ブラザー』(2010.06.09:TOHOシネマズ二条)
『按針 イングリッシュサムライ』(2010.06.10:T・ジョイ京都)
『シーサイドモーテル』(2010.06.12:MOVIX京都)
『アウトレイジ』(2010.06.15:丸の内ルーブル)
『BECK』(2010.06.15:松竹本社試写室・これが80本目!)
『セラフィーヌの庭』(2010.06.16:松竹本社試写室)
『牛の鈴音』(2010.06.17:下高井戸シネマ)
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(2010.06.17:下高井戸シネマ)
『ペルシャ猫を誰も知らない』(2010.06.18:松竹本社試写室)
『パーマネント野ばら』(2010.06.21:MOVIX京都)
『アイアンマン2』(2010.06.21:MOVIX京都)
『ラスト・ソング』(2010.06.22:MOVIX京都)
この記事へのコメント